自宅ケアは「揃ってるか」で難易度が変わります
うちのラグドール・まお君は、足の怪我の治療で毎日ガーゼ交換をしています。加えて、腎機能の低下があるので毎日皮下点滴も自宅でやっています。
最初のころは、毎回バタバタしていました。
ガーゼが足りない。ハサミがない。包帯がうまく巻けない。
でも1年以上続けてきて、はっきりわかったことがあります。
自宅ケアのしんどさは、道具が揃ってるかどうかでほぼ決まる。
今回は、実際にうちで毎日使っているものと、買わなくてよかったものを正直にまとめます。

毎日使うもの
① メロリン(非固着性のガーゼ)
うちで使っているのはメロリンの10×20cmです。
普通の不織布のガーゼだと、傷にくっついてしまって剥がすときに大変なんですよね。まお君の傷はむき出しで範囲も広いので、くっつかないタイプじゃないと厳しいです。
💡 うちのやり方:大きいのを買って切る
10×20cmを買って、20cmの側を3等分にしています。1枚が10×6〜7cmくらいになって、これが1日分にちょうどいいサイズ。
10×10cmのサイズも売っていますが、大きいものを買って切るほうが、傷の大きさに合わせて調整できるのでうちはこの方法です。
個包装になっているのが地味に便利です。清潔なまま1枚ずつ取り出せます。
ただしメロリンが常に正解というわけではありません。傷が乾いてきた段階なら普通の不織布ガーゼで十分なこともあるので、傷の状態に合わせて選ぶのがいいと思います。
② 給水パッド(これが一番の発見でした)
これは人間のシニアケア用のものです。介護用品として売られているので、猫用としてはかなり大きいのですが、切って使っています。
使い方はメロリンの上に重ねるだけ。
まお君は浸出液がかなり出るので、メロリンだけだと通り越して包帯まで汚れてしまうんです。給水パッドを1枚挟むようになってから、包帯の汚れが激減しました。
汚れが減る=交換の手間が減るということなので、これはズボラ的にもかなり大きいです。

写真だと、白いのがメロリン、その上のベージュっぽいのが給水パッドです。この上から自着包帯で固定します。
💡 もうひとつ気づいたこと:厚みがクッションになります
包帯は鬱血しない程度の力で巻くわけですが、それでも多少は締まります。
メロリン+給水パッドの2枚重ねにしておくと、その厚みで傷口が直接圧迫されにくい気がしています。吸収のためだけじゃなく、クッションとしても効いてる感じです。
うちが使っているのは白十字のマインパッドです。15×34cmとかなり大きいので、メロリンより一回り小さいくらいに切って使っています。
⚠️ 切って使うときの注意
これは人間用の製品で、本来は切って使うものではありません。
うちはサイズを合わせるために切っていますが、切ると断面から吸水材の粒がパラパラ出てくることがあります。
なので、切ったあとはゴミ箱の上で軽く振って余分な粒を落としてから使うようにしています。傷に粒がかかってしまわないよう、ここは気をつけてください。
本来の用途とは違う使い方なので、心配な場合は獣医師に相談してからにしてくださいね。
③ 自着包帯(テープがいらないやつ)
自分同士でくっつくタイプの包帯です。カラーバリエーションがあるので、うちは1ロール使い終わるたびに気分で色を変えています。
テープを使わなくていいのが最大のメリット。猫の毛にテープがくっつく心配がありません。
💡 これも大きいのを買って切っています
10cm幅を買って、半分に切って使うことが多いです。部位によって必要な幅が変わるので、大きいほうが調整しやすいんですよね。
5cm幅や8cm幅も売っているので、巻く場所が決まっているなら最初から細いものでもOKだと思います。
💡 意外な発見:色によって素材の硬さが違います
これは実際に何色も使ってみて気づいたことなんですが、同じ商品でも色によって微妙に硬さが違うんです。
- 水色系:柔らかくて巻きやすい◎
- オレンジ・緑:薄すぎず硬すぎず、ちょうどいい🙆
- ショッキングピンク:わりと硬め
個人的に使いやすいと感じたのはオレンジと緑です。柔らかすぎるとヨレるし、硬すぎると巻きにくいので、その中間がちょうどいいんですよね。
ただ、これはあくまで私の感覚です。巻く人の力加減や、巻く部位によって「ちょうどいい硬さ」は変わると思うので、色々な色を試してみるのがおすすめです。
そう考えると、セット買いで色がランダムに届くのは、実はメリットかもしれません。全部の硬さを試せるので、自分の手に合う色を見つけられます。
この記事の写真も色がバラバラですが、1色使い切るたびに次の色へという感じなので、撮った日によって違います😂 使いやすい硬さを探しがてら、気分でコロコロ変えているところです。
セット買いすると色はランダムになることが多いですが、柔らかい色から使うと作業がラクです。硬いものは、しっかり固定したい部位に回すといいと思います。

処置中はだいたいこんな感じです。使う分だけ先に切って並べておくと、猫を待たせずに済みます。
④ ハサミ(猫専用にする)
100円ショップのもので十分です。うちはまお君専用にして、他のことには使わないようにしています。
包帯やガーゼを切るのに毎日使うので、手が届く場所に固定しておくのがポイント。「ハサミどこ?」で探す時間が地味にストレスになります。
あると助かるもの
⑤ シリンジ(投薬のあとの水に)
これ、想像以上に役立っています。
お薬を飲ませたあと、口の横側から水を少しずつ入れてあげるんです。すると猫が口をちゃっちゃっと動かして、自然に水を飲んでくれます。
薬が喉に残ったままになるのを防げますし、そもそも水をあまり飲まない子の水分補給にも使えます。
シニア猫や介護が必要な子がいる家では、かなり便利だと思います。
💡 サイズ選びのコツ
うちは20mlを使っています。
あまり大きいサイズだと先端も太くなるので、猫の口に対して「これ大きくない?」と不安になります。
探すと20mlか30mlが出てくることが多いのですが、うちは20mlで問題なく使えています。成猫なら20mlあたりがちょうどいいと思います。
⑥ エリザベスカラー(ケア中だけ使う)
まお君は普段はエリザベスカラーをつけていません。
でもガーゼ交換をしている数分間だけは装着しています。処置中は猫も嫌がるので、噛みつかれるのをかなり防げます。
「常時つける」以外の使い方もある、というのは意外と知られていない気がします。
💡 正直に言うと、つけていても完璧ではありません
うちが使っているのは首から先まで15cmのタイプです。
猫は犬より顔が短いので「これで十分やろ」と思いがちなんですが、猫は体が柔らかいんですよね。まお君は15cmあっても包帯をボロボロにしたり、ずらしたりしてきます。
もちろんないよりは断然マシです。ただ「つけたから絶対安心」ではないということは知っておいたほうがいいと思います。
装着期間が短いなら12cmくらいでも足りるかもしれません。うちは期間が長いぶん、猫のほうも工夫してくるという感じです。
⑦ プロペト(傷の"周り"に)
ワセリンです。傷そのものではなく、傷の周りの皮膚に使うことがあります。
ただし使う場所には注意が必要で、テープを貼る予定の場所に塗るとテープが全然くっつかなくなります(実体験)。
⑧ 目の細かいコーム(毛玉と皮膚チェックに)
最初の写真にしれっと写っているピンクのやつです。ノミ取り用の目が細かいコームなんですが、うちでは包帯まわりの毛のチェックにも使っています。
包帯を巻いていると、その周りの毛がどうしても絡まります。目の細かいコームなら、毛をとかしながら皮膚の状態も一緒に見られるので、処置のついでに確認できるのがラクです。
⚠️ 力任せにとかすのはNGです。目が細かいぶん引っかかりやすいので、少しずつ、皮膚を引っぱらないように。
そもそもノミ・ダニは完全室内飼いでも入ってきます。うちは怪我の関係でベランダに出ることもあるので、そのあたりも調べてまとめました👇
👉 猫のノミ・ダニ対策|完全室内飼いでも必要?ベランダに出る猫の飼い主が調べた
逆に「買わなくてよかった」もの
ここは正直に書いておきます。
❌ 消毒液
うちでは一切使っていません。
自宅ケアで使うのは病院から処方されたものだけにしています。市販の消毒液を自己判断で使うのは、うちの場合は避けています。
何を使うかは必ず獣医師に確認してください。ここは節約するところではないと思っています。
❌ 医療用テープ
自着包帯を使っているので不要でした。
一応サージカルテープは家にありますが、人間側の急なケガで使うくらいです。猫のケアでは出番がありません。
❌ 使い捨て手袋・ペットシーツ
うちは使っていません。
処置のたびに手を洗えば十分ですし、ペットシーツを敷くほど汚れることもないので。
「あったほうがいいのかな」と思って買い足す前に、まず1週間やってみて必要かどうか判断するのがおすすめです。
うちのケース:1年以上続けてわかったこと
まお君は足の怪我が長引いていて、包帯生活が1年以上続いています。
毎日やっていると、「いかに手数を減らすか」が全てになってきます。
- 大きいサイズを買って自分で切る(サイズが合わないストレスがなくなる)
- 給水パッドを挟む(包帯の汚れが減る=洗い物が減る)
- 専用ハサミを定位置に置く(探す時間がゼロになる)
どれも小さいことですが、毎日のことなので効いてきます。
ちなみにまお君は、処置中は意外とおとなしいです。とはいえ機嫌が悪い日は本気で嫌がるので、そういう日は無理をしないようにしています。
(無理をした結果、飼い主が17か所噛まれて3針縫ったことがあるので……)


まとめ:まずはこの4つから
これから自宅ケアが始まる方は、最初はこれだけでいいと思います。
- ① メロリン(大きめを買って切る)
- ② 自着包帯(テープがいらない)
- ③ 専用のハサミ(100均でOK)
- ④ シリンジ(投薬・水分補給に)
浸出液が多いなら給水パッドを足す。噛まれるならエリザベスカラーを足す。
足りないと感じたときに買い足すほうが、無駄がありません。
自宅ケアは終わりが見えないこともありますが、道具を整えるだけでかなりラクになります🐈
あわせて読みたい
実際の包帯の巻き方はこちらでまとめています👇
👉 【写真あり】猫の包帯の巻き方|後ろ足でも外れにくく巻くコツ【我が家流】
腎臓ケア中の水分補給についてはこちら👇
👉 猫に水を飲ませる工夫と、夏の通院に持っていくもの【腎臓ケア中の我が家のやり方】
猫に噛まれてしまったときの話はこちら👇
👉 猫に噛まれたら何科?形成外科で3針縫った話【応急処置・治療費・その後の経過】
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。商品の品質・使用感についての評価は著者の個人的な見解です。
この記事は一般的な情報提供を目的としています。傷のケア方法や使用する薬剤については、必ず獣医師にご相談ください。